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田村 浩司; 大場 正規; 有澤 孝
Laser Advanced Materials Processing,Vol. 2, p.1257 - 1262, 1992/06
斜入射共振器を用いた、チタンサファイアレーザー(TSL)により、ルビジウム同位体(Rb,Rb)を選択的に励起、電離した。電離は2波長2段階で行い、選択励起にはTSLの基本波出力(~780nm)を、電離にはYAGレーザーの第3高周波を用いた。TSLの波長を掃引してルビジウムの蛍光、吸収スペクトルを測定したところ、2つの同位体の同位体シフトと、各同位体の超微細構造を分離して検出することができた。2段目レーザーを入射させて、イオンシグナルの波長共存性を測定したところ、各同位体が選択的に電離されていることがわかった。これにより、TSLによりルビジウムの同位体分離が可能であることが示された。
宮部 昌文; 若井田 育夫; 赤岡 克昭; 大場 正規; 有澤 孝
Laser Advanced Materials Processing,Vol. 2, p.1239 - 1243, 1992/06
レーザー多段階光電離分光法は、レーザー同位体分離や超微量分析の基礎プロセスとして重要である。その検出効率やエネルギー効率を向上させるためには、電離効率の高い電離スキームを探索することが必要であるが、各々のスキームで最適な光強度を導いて最も効率の高いスキームを決定するいわゆる最適化計算に関する研究はこれまでほとんど行われてこなかった。そこで我々は、多段階スキームを1段階スキームに近似することにより、多段階電離効率を最適化する簡単な方法を考案した。また、その近似精度を確認するため、実際の2段階スキーム断面積を測定し計算値との比較を行った。
赤岡 克昭; 大場 正規; 若井田 育夫; 宮部 昌文; 有澤 孝
Laser Advanced Materials Processing,Vol. 2, p.1233 - 1237, 1992/06
原子法レーザー同位体分離(AVLIS)においては、着目同位体は、同位体シフトを利用して、選択的に励起・電離される。複雑な超微細構造を持つ原子の多段階光電離過程について、レーザー強度とレーザー波長の依存性についての解析結果を報告する。
丸山 庸一郎; 鈴木 庸氏; 加藤 政明; 大図 章; 杉山 僚; 有澤 孝
Laser Advanced Materials Processing,Vol. 2, p.1251 - 1256, 1992/06
レーザー同位体分離法は、従来の化学分離法などの統計的手法と比べて著しく分離効率が高いという原理的特徴を有している。とりわけ微量同位体の分離にはその効果が大きい。本分離法によって分離するために必要となる基礎分光データ、多段階光電離プロセスなどについて述べた後に大量分離のための工学的諸問題についても述べる。例としてLi,Gd,Rb,Tiなどの分離実験の概説を行う。
大図 章; 丸山 庸一郎; 有澤 孝
Laser Advanced Materials Processing,Vol. 2, p.1245 - 1250, 1992/06
吸収媒質中を通過するレーザー光は、媒質中の原子と共鳴または近共鳴状態にある場合、原子との相互作用によりその性質を変化させながら伝播する。我々は、これらの試験を行い、各性質の変化(パルス波形、周波数等)がどのような状態で顕著に発生するかを調べた。また計算機シミュレーションによってこれを調べ比較を行った。その結果、吸収媒質中のレーザー光の伝播において、レーザー光の空間強度分布が特に大きな変化を示すことがわかった。
宮下 敦巳; 依田 修; 村上 浩一*; 大柳 孝純*; 青木 貞夫*; 山口 直洋*
Proc. of the Laser Advanced Materials Processing,Vol. 1: LAMP 92, p.1029 - 1034, 1992/00
レーザプラズマX線源は放射光に比べコンパクトであり、かつ、入射レーザ光と同程度の短パルス幅で軟X線領域で高輝度と、実験室規模の時間分解測定に使用するX線源として適している。我々の装置においては測定可能エネルギー領域を100eV~1keVの低エネルギー側、1keV~3keVの高エネルギー側と分割し広いエネルギー領域をカバーする事ができる。また、X線生成に用いるレーザを一部分試料照射用に分岐させ、同時にX線生成レーザを遅延回路を通してターゲットに入射する事により、レーザ照射後の試料を時間分解吸収分光測定出来る。生成されるX線量はターゲットチェンバーで10photons/sr、分光器のエネルギー分解能は低エネルギー側、高エネルギー側ともE/Eの値で約510である。